占星学

コンジャンクションの考え方

こんにちは!
今日は、アスペクトの中のコンジャンクションを取り上げたいと思います。

ハードでもなければ、ソフトでもない、「ニュートラル」と表現されるコンジャンクション。
チャートを見れば塊のようになっているので、何やら気になりますよね。

コンジャンクションは惑星同士が非常に近く位置しており、それぞれを別のものとして見なすかというと、、
どちらかと言えば、お互いの惑星が混ざり合ったもの、として見ます。
絵具で言えば、混ざり合っている状態ですね。
赤と青が混じって紫になっている状態です。
赤と青は独立しているのではなく、混ざり合っているのです。

惑星で言うとどう見るのか、となると思いますが
お互いの性質が組み合わさったものとして見るのは他のアスペクト同様です。
ポジティブなもの、ネガティブなもの、どちらについても考慮に入れる、のも
他のアスペクト同様です。

ただし、アスペクトをイメージするとき、(これもどのアスペクトでも大切なこと)
コンジャンクションは惑星同士が合体している感じになります。
トラインやセクスタイルの「同調」「協力」的でもなく
オポジションやスクエアの「対立」「葛藤」的でもありません。
色が混ざり合っているから、合体している。と考えるとわかりやすいですね。

例えば、海王星と火星のコンジャンクション。
単なる火星は、戦士のイメージ。勇敢で恐れ知らず、無鉄砲でケンカっぱやい。
海王星はロマンチストで夢見がち、芸術を愛し、ときに理想が高すぎて失望をする。
これが、混ざり合う感じで、単体で表現してきます。
アスペクトは、太陽系の外にいけばいくほど影響を増す、と考えるので
海王星に憑依された火星みたいなものでもあります。
バックに海王星がいる!っていう考えももありです。

目は常にキラキラのウルウル、「僕は世界を救いたい、だから戦うんだ!」「芸術のためなら死ねる」とか言ったかと思うと、
世界が思い通りにならないといじけ、「僕は終わりなんだ。。。」「ウワー世界はもう腐ってるんだ!!!(号泣)」とか言いかねない火星の誕生です。

ポジティブもネガティブも考えるとは言いましたが、
コンジャンクションはそのものズバリ的なものが出てくることが多いような気がします。
土星と金星のコンジャンクションなら、
肌を見せるのを異様に嫌うアフロディーテとか。
冥王星と太陽のコンジャンクションなら、
死せどもなお消えない命の炎を灯し続けるアポロンとか。
(スターウォーズのアナキンがダースベーダーになる直前の火山のシーンとか、それっぽいです)

ふたつの惑星でできるコンジャンクションなら、こうやって考えるのが楽ですが
三つ以上(つまりステリウム化)だと、さらに混じり合って複雑化します。

月・土星・天王星のステリウムがあるとします。
月と土星のコンジャンクションだけなら「厳格な母親」イメージを作るのは簡単ですが、そこに天王星が割り込んでくると
「厳格な母親(月&土星)」+「で、ありたくない(天王星)」
「真面目な女(月&土星)」+「を打破したい(天王星)」
「本能的に伝統を重んじる(月&土星)」+「なんてもう古い(天王星)」
なんか否定系ばかりが続きますが、
土星と天王星は「伝統と革新」だから、まぁこうなっちゃいます。

個人で出てくるとすると
こういう思いを持っているけど、理想で止まってたり、とか
天王星の悪い癖とも言えそうな奇妙な言動や行動(わざと変な風にする)で出たりとか
それは、本人と話してみないとわからない部分もあります。
(土星の「保守でありたい」思いと、天王星の「改革派になりたい」がぶつかり合うせいかもしれません。あくまでも土星と天王星の組み合わせケース)
心の中で「変わりたい、変わりたい!」と強く願ったままでいたり、というケースもあります。
あるいは自分では普通のつもりでも、
周りから見ると「変わってる」と見なされることもあるでしょう。
いつもルールに従わないのね、みたいに。俺ルールとでも申しておきましょう。

もちろん、人生の経験の積み重ねで、
こういったエネルギーをうまく使う人もいますし、
こういったエネルギーは素晴らしい特徴にもなる!のがコンジャンクションの良いところ。
自分の癖を知って、生かす感じですね。

例を挙げると、テイラー・スイフト。

彼女のチャートにはコンジャンクションやステリウムが多いです。
月・木星・カイロンの蟹座でのステリウムは優しさそのもの。
痛みを知りうるアルテミスは、慈悲の心と寛大さを持っています。

天王星・水星・海王星・土星の山羊座でのステリウムは
「自己流に(天王星)」「真面目に(土星)」「考える(水星)」「っていいなぁ〜(ウットリ/海王星)」とか
「夢は(海王星)」「常識的な(土星)」「コミュニケーションの在り方を(水星)」「壊すこと(天王星)!」
とか、考えられます。
山羊座なので、伝統や社会背景とリンクしていきます。

この土星・天王星・海王星のコンジャンクションは1989年の特徴でもありますので、
こういう時代背景があった(ベルリンの壁崩壊とか。つまり、不変と思われていた壁(土星)が、ひとつの期待的噂に先導されて(海王星)打ち壊された(天王星)、が時代背景大前提としてある)上で
彼女の水星がここに加わっていると見た方が良いかもしれません。
「変わらないと思っていたことも変わる!それを知っている!」っていうステリウムです。

かつては「カントリー歌手」という肩書だった気がしますが
今やポップスのシンガソングライターになったテイラーちゃん。
カントリー歌手っていうのは土星と海王星のコンジャンクションみたいなもんですが
そこから抜け出し、メッセージ性のある歌詞を書いたりっていうのが、天王星&水星&海王星ぽい感じです。

彼女の天敵?でもあるカニエ・ウエストもコンジャンクションありなんですね。
ふたりの関係性を見ながら、チャートを考察するのもおもしろそうです。


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