アスペクトはメジャー・マイナーで一般的に使用されるものをここにあげています。複数のアスペクトから成るアスペクトパターンはアスペクトパターンのページから見ることができます。なお、アスペクトにおける惑星同士の力関係は一般的に、外に向かうほど強くなると言われています。

各アスペクトをクリックすると、アスペクトの説明にジャンプできます。


コンジャンクション(0度)
コンジャンクションはニュートラルなアスペクトと呼ばれます。横にピタッと惑星同士がくっついているので、惑星同士の性質が混じり合います。混ざり合った絵具のような感じです。例えば、天王星と火星がコンジャンクションの場合は、ウラノスとアレスが常に一緒にいて、二人の性格が混じり合うようなものがコンジャンクションとして表現されます。その場合、「自立した勇気」かつ「反逆の攻撃」でもあるのです。もちろん自分の成長次第で、「差別なき戦い」だったり「ユニークな男性」になったりすることもできるでしょう。


オポジション(180度)
ハードアスペクトのひとつであるオポジションは、シーソーゲームのであったり、綱引きのような対立が惑星同士で起こっているアスペクトです。投影(プロジェクション)や転移を起こしやすいアスペクトでもあります。
オポジションの場合、真反対の星座に入りあうので、テーマが同じ星座同士だけれども違う方向に向いているといった葛藤が生まれます。例えば、月が牡牛座で太陽が蠍座の場合、「安全なところにいたいアルテミス」と「安全ではない領域で考え込む太陽」が拮抗している感じです。きれいな場所にいたいという気持ちはありますが、それでも危ない部分で表現をしていたいという意志があります。投影で出る場合には、自分がどちらかの側にいて、相手を違う方向に置くというケースが考えられます。女性であれば月側、男性であれば太陽に自分を置くことが多いでしょう。しかし、オポジションがうまくバランスをとって機能していくと、共通テーマをすばらしく発揮できるアスペクトでもあります。この場合は、牡牛座-蠍座テーマの「所有するもの」において、「有形無形にかかわらず価値を見出し、余計な感情は捨てていく懐の深さを持つ」ようになるのだと思います。


トライン(120度)
トラインはソフトアスペクトのひとつです。同じエレメント同士で形成されるアスペクトになる場合が多いので、惑星同士のやりとりがスムーズにいきます。同じ色やデザインの服を着ていると思うと想像がしやすいと思います。同じ意見を持っている賛同者同士がコンタクトを取っている感じです。そう考えると、問題がなさそうに見えるトラインですが、実際のところ「問題が起きたときに、それを自覚しない」という問題が生じやすいアスペクトでもあります。自分ではスムーズに進んでいる感じがするので、行動に疑いを持たないのです。
例えば、金星と海王星がトラインだとします。この場合、一般的にはアーティスティックで優しい、美的センスに優れる、といった解釈ができますが、優しくすることにお互いの惑星がNO!と言わないため、とことんまで尽くすようなことにもなり得ます。トラインはゴツゴツした石などがないきれいに流れる川のようなものという例えがされるときがありますが、何も障害がないので考えるチャンスが巡ってこないアスペクトと言われます。


スクエア(90度)
スクエアは違うエレメントで同一のモードで起こるハードアスペクトです。同一モードですが違うエレメントのため、葛藤が生じます。「あちらに行きたい」のと「こちらに行きたい」で別々の方向を向いている感じです。激しいぶつかり合いが起こるので、モヤモヤだったりイライラを感じやすいアスペクトです。例えば、牡羊座の木星と蟹座のカイロンがスクエアの場合、牡羊座の木星はスピード感溢れる成長を欲し前へ前へと進みますが、蟹座のカイロンは感情的に非常に傷つきやすいため、前に出ることを恐れます。足を出しては引っ込めて、、、を繰り返し、どうしてまた傷つかなければならないのかと心を痛めていく感じだったり、前に進んで成長することはあるのかと、前進すること自体への恐れが生じます。しかし、このような葛藤を克服すると、スクエアは魅力溢れる側面になっていきます。自分が悩んだりした経験があるので、それを活かして成長させていけるというわけです。例の場合をとれば、男前な大らかさで、心を痛めていることを受け止めてあげたり、誰よりも真っ先に大丈夫だよ、と声をかけてあげるような優しさにもつながってくるでしょう。


セクスタイル(60度)
セクスタイルはソフトアスペクトのひとつです。同じポラリティ(ポジティブ・ネガティブ)で起こることが多いので、軋轢が生じにくいのでしょう。エレメントが同じというわけでもないので、両者を理解した上でお互いにサポートする協力関係ができます。賛同者の登場のようなトライン的にパワフルに動くこともないので、まずく作用するということはあまりないアスペクトです。例えば、土星と太陽がセクスタイルだとすると、自制を利かせて自分をアピールでき、目標への努力も怠らない真面目な感じになっていきます。


セスキコードレート(135度)・セミスクエア(45度)
なんとなくズレを感じやすいアスペクトですが、意識して取り組むことにより結果がついてくると言われるアスペクトです。例えば、水星と月がセミスクエアの場合、思考と感情がなんとなくあってないと感じることがあります。しかし、そこでズレがあるかもと意識し、お互いに歩み寄るように自分の中で調整をすると、それぞれの惑星の求めるものが調和して出せるようになってきます。自分の中の「ボタンのかけ違い」感が収まるようなアスペクトでしょう。セスキコードレートの場合は惑星の位置により同じエレメントになることがあるので、その場合取り組みが楽しくなってくると言われています。


クインカンクス(150度)・セミセクスタイル(30度)
自分の中ではほぼ意識しないアスペクトと言われています。イギリスの占星家スー・トンプキンスさんから、「離婚して、職も失い、電気料金も払えずにいるときに、真っ暗な部屋に帰ってくる。そこでカーテンの端が外れているからといって誰が直すの?誰も直さないでしょう。それがこのアスペクトなのよ!」と聞いたことがあり、なるほど!と納得したことがあります。「ああ、カーテンがかかっていない。。。」とは知っていても、無視することができるアスペクトなのです。冷蔵庫の中の賞味期限切れのチューブワサビとかでも想像しやすいですね。取り組むか取り組まないかはあなた次第なのかもしれませんが、やってみるとちょっとスッキリできそうでもあります。