星座は黄道12宮の星座が占星学では用いられます。星座はエレメントとモードという区分によっても分類がされ、エレメントとモードの組み合わせにより傾向や性質が分析されます。

星座は火・地・風・水の四つのエレメントに分かれ、それらのモードは活動・不動・柔軟の三つに分かれます。エレメントはさらにポジティブ・ネガティブというポラリティでの分け方もされます(ポジティブ=火・風、ネガティブ=地・水)。これは正負や優劣がついているのではなく、ポジティブな星座は表に出ていく男性性的な傾向を持つ一方、ネガティブな星座は内省したりと内に向かう女性性的な傾向があるため、このように呼ばれています。

なお、エレメントの四元素論(気質)は古代ギリシアで提唱されたものですが、、これとポラリティをタイプ論として発展させたのがカール・ユングです。1821年の著書「タイプ論」では、ふたつの態度として「外向性(ポジティブ)・内向性(ネガティブ)」、四つの機能として「直観・感覚・思考・感情」とし、人間の分類はこれら掛け合わせの8つのタイプに分かれるしています。この場合、古くからある四元素論とは異なり、対角になる要素が変わってきます。心理占星学でも、ユングのタイプ論を元に火・地・風・水のエレメントを見ていきます。

左の図は、ユングの言う「直観・感覚・思考・感情」を図式化したものです。直観は火、感覚は地、思考は風、感情は水のエレメントに対応します。対になる思考と感情は合理的機能、直観は感覚は非合理機能です。心理占星学においては、合理機能の思考と感情は他者を必要とする経験、直観と感覚はひとりで実行できる行為と見なします。対になっているものは反発するか惹き合うかといった作用ももたらし、自分と対になる、または欠けているタイプ(エレメント)はペルソナになる場合が多くあります。例えば、チャートで感情(水)が多く、思考(風)が欠けているケースでは、思考(風)的なドライでロジカルなペルソナを外部に向けることがあるということです。


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