各アスペクトパターンをクリックすると、それぞれのアスペクトパターンの説明にジャンプできます。


アスペクトパターンの頂点について
アスペクトパターンでは、頂点(エイペックス(apex)、フォーカルポイント(focal point))が存在するものがあります。この頂点とは、アスペクトパターンの力の出しどころでもあり、アスペクトパターンのバランスをとってあげるような役割を果たしています。
そのため、メジャーかつハードなアスペクトから作られるパターンの方が派手で放出されるエネルギーも大きいものという印象が強いですが、それだけ内側で感じられる様々なもの(=アスペクトから感じ取り体験するもの)が強いともいえるでしょう。ただし、それだけ「わかりやすい」ため、いざというときは取り組みやすいのかもしれません。
マイナーなアスペクトが多いアスペクトパターンだと、放出されるエネルギーはささやかな印象はありますが、バランス取りをするのに、進んでアスペクトを意識していく必要があるとも言えます。
例えば、「取り扱い注意」という表示が、メジャーかつハードなアスペクトから作られるアスペクトパターンだと、大きい文字で太く書かれているような感じです。マイナーアスペクトが多いアスペクトパターンだと、それに反して、細い文字で書かれている感じでしょう。どちらがハッキリしているかは一目瞭然ですね。
この表示の例は一例です。惑星の元型や象徴するもの、星座などによりバリエーションが無限にあるでしょう。例を出せば、獅子座の金星が頂点であれば、「アタシは大女優よ!」というケースもあれば、「いつも楽しくしていたいんだ♪」というものもあるということです。もちろんアスペクトパターンを作る他の惑星との兼ね合いもありますが。


ステリウム
三つ以上(四つ以上というひともいます)の惑星でコンジャンクションができているとき、ステリウムと呼ばれます。コンジャンクションのように、ここに集まっている惑星の性質が、一塊になっている感じです。ここのハウスや星座、それらのテーマへのフォーカスであるとも捉えることができます。例えば、火星・金星・冥王星がステリウムを形成しているとき、それぞれの「欲す」というエネルギーが増幅して出やすくなるでしょう。月・カイロン・海王星のステリウムであれば、情に流されやすかったり他人の痛みをまるで自分のもののように感じる、、ということが考えられます。どの星座で起きているかも考慮して、どのような出方をするかを考えていくことも大切です。もちろん、こういう傾向が強くあるのだと自分で意識していくことによって、力の出しどころのようなものを考慮していけば、かなり強いツールになるのだとも思います。


Tスクエア
ふたつのスクエアとひとつのオポジションで形成されるのがTスクエアです。頂点(フォーカルポイントまたはエイペックス)からTスクエアのエネルギーが放出されます。ハードアスペクトから形成されるアスペクトパターンなので、激しい憤りみたいなものが起こることもあるでしょうが、冷静に考えて統合することに取り組んでいくと、頂点の部分で何ができるのかいろいろバリエーションがあるのだと気づくことが多くあると思います。頂点は実はオポジションの調停役になることもあるのです。例をあげると、太陽が頂点で、他は天王星と水星から形成されているTスクエアがあった場合、オポジションである天王星と水星は真逆のことを考えていますので、自分本位の意見を貫きたいという意志的なもので出ることが想定されますが、太陽を使い(創作活動など)、天王星と水星の歩み寄りをさせてみると、斬新な意見を表現できるものになるのだと捉えることができます。


グランドクロス
四つのスクエア、かつオポジションが向かいの惑星同士で形成されているものがグランドクロスです。頂点はいずれの惑星でもなりえます。多くのレッスンが待ち構えているでしょうが、達成感や自分自身を高めていくことが一番できるアスペクトパターンでしょう。4本脚の椅子のように安定性はありますので、じっくり取り組みやすいアスペクトパターンと言えるかもしれません。例えば、月・火星・木星・土星で形成されるグランドクロスの場合、怒りや本能が増幅する一方で抑えないといけないという自責の念に駆られることが考えられます。しかし、これも取り組み方により、責任感があり、かつ前向きな行動や反応といったふうに変えていけるアスペクトパターンです。


グランドトライン
三つのトラインから形成される正三角形のアスペクトパターンです。頂点はなく、同じエレメント同士で起こる場合が多いでしょう。同じエレメントで起こっているので、トラインのごとく賛同者の登場という感じです。トラインに比べて賛同者は多くなっているので、その動きはより強いものとなります。ここでいがみ合いなどは起きませんので、惑星たちはYES, YES!と気持ちのままに動きます。トラインのところでも述べましたが、スムーズに動くアスペクトパターンなので、失敗しても気がつかないことがあるとも言えます。ロバート・ハンドの本ではグランドトラインを持っていていつも同じような女性に騙されるクライアントの例として上がっていたことがあります。これもスムーズさゆえ気がつかない部分なのか、もしくはそんな自分が好き!という前向きさがグランドトラインからもたらされているのかもしれません。グランドトラインは楽しさをもたらしてくれるアスペクトでもあるのです。


マイナーグランドトライン
ふたつのセクスタイル、ひとつのトラインから形成されるアスペクトパターンです。頂点は三角形の一番上の部分になります。穏やかなアスペクトパターンで、ほんのり出される良いところという感じです。あまり目立つわけではないでしょうが、どことなくホッとでき、親しみがわくようなものを生み出すことができるでしょう。



ヨッド
ヨッドはふたつのクインカンクス、ひとつのセクスタイルから成る縦に長い三角形のアスペクトパターンです。頂点は、三角形の先の部分になります。クインカンクスという無視することも可能なアスペクトの先に頂点があるので、これを統合するには意識して進めていくことが必要となるでしょう。なお、このアスペクトパターンには「フィンガー・オブ・ザ・ゴッド」という別名がついており、神に選ばれたものに存在するアスペクトパターンとも聞いたことがありますが真相はいかに?



カイト
グランドトラインとマイナーグランドトラインから形成されるのがカイトです。それだけ聞くと、激しいものはあまり感じないかもしれませんが、グランドトライン正三角形の一点とマイナーグランドトラインの頂点がオポジションをとっており、ここで緊張感が生まれます。頂点はマイナーグランドトラインの頂点になります。頂点がグランドトラインのエネルギーや能力を引き出すきっかけになると考えます。



グランドセクスタイル
セクスタイルが六つあり、六角形を形成しているように見えるのがこのアスペクトパターンです。グランドトラインがきれいに上下逆に入っているように見えますが、オポジションもグランドトラインの点で三つ発生します。これらに含まれる惑星からもたらされる才能や能力を活かすため、努力を要すると言われます。



ソーズハンマー
最近この名で耳にすることが多くなったアスペクトパターンで、「フィンガー・オブ・ザ・ワールド」とも呼ばれていました。スクエアひとつ、セスキコードレートふたつから形成されます。頂点はセスキコードレートの先の惑星です。ソーとは北欧神話における雷の神で、手にミョルニルと呼ばれるすべてを打ち砕くハンマーを持っています。このミョルニルこそがソーズハンマーです。このアスペクトパターンは名前のごとく、結果よりも目的、常に挑戦的な性質をもたらすと考えられています。ただし、このミョルニルは死んだ動物を生き返らせることができるというので、その力も何らかの形で反映されているのかもしれません。



ハードレクタングル
ふたつのオポジション、ふたつのセスキコードレート、ふたつのセミスクエアから成るアスペクトパターンです。オポジションがセスキコードレートとセミスクエアにより、さらに刺激を受けるようになります。オポジションのバランスを取ることが、より意識的に求められるパターンでもあるとも言えるでしょう。



ミスティックレクタングル
ふたつのオポジション、ふたつのトライン、ふたつのセクスタイルから成るアスペクトパターンです。ハードレクタングルとは異なり、トラインとセクスタイルによりオポジションのバランス取りがサポートされる形になります。