チャートは始まりの地点アセンダントが東の地平線(日が昇るところ)を示すと言われるように、チャート自体が東西南北を示しています。アセンダントの真向かいにあるディセンダントは西の地平線(日が沈むところ)、MCは南の天頂(日が空で一番高くなるところ)、ICは北の天底(真夜中)にあたります。

アセンダントなどのアングルと呼ばれる軸を元にチャートを12分割すると、12個のハウス(部屋)と呼ばれる区分ができます。ハウス区分のシステムはイコール、プラシーダス、コッホなどいろいろありますが、それぞれのハウス自体の意味は変わりません。それぞれのハウスは人生における様々なシーンを象徴し、ハウスの流れは人生のようなものと例えられることがあります。アセンダントで生を受け、ICで家族という小さな社会構成を知り、ディセンダントで家族を越えた他人を知覚し、MCでより大きな社会構成と関わっていくのです。そしてアセンダントへ向かうとき、新たな生に向かう、、、という流れになります。

このハウスシステムを理論づけて理解したい場合は、東西南北に分けてみるとわかりやすいと思います。

東西南北をチャート上に表すと、このような区分になります。東西南北で分けたものを重ね合わせてみると、最後の画像にあるように、1-3、4-6、7-9、10-12の四つの区分ができます。この四つの区分ができたものをコードラントと呼んでいます。

東西に分けたとき、東(10-3)はパーソナル(個人的)なハウス、西(4-9)はソーシャル(社会的)なハウスとなります。個人単体を主体とするか、社会の中での自分を意識するかの違いです。南北に分けると、南(7-12)はユニバーサル(世界的)なハウス、北(1-6)はファミリア(親和的)なハウスとなります。馴染みのあるものか、もしくはより大きな世界へと出て触れ合っていく世界か、の違いです。コードラントの四分割で分けてハウスの意味合いを考えると、より深い見解が得られると思います。

自分と世界との関わり方を示したものが、左にあるチャートを三分割したものです。1-4がパーソナル、5-8がソーシャル、9-12がユニバーサルとなります。1-4は「I」の世界であり、5-8で他人と関わっていくので「we」、9-12でより大きな社会と関わっていくため、「everyone」と記載しています。

ハウスは惑星がどこにいるかを示す手がかりです。例えば水星が9ハウスにある場合は、「外国語に明るい、異文化に興味がある」なんて読み方をするようになります。それぞれのハウスの意味はハウスのページに記載がありますが、ハウスの流れ(生命の流れ)を以下のようにして見ていくと、上の区分などの意味もわかりやすいかもしれません。

1ハウス:生命の誕生
2ハウス:成長してきて、自分の身の安全を守ろうとする
3ハウス:初めて近しい環境を意識する
4ハウス:家族という構成体への意識
5ハウス:より大きな世界へのデビュー
6ハウス:社会の歯車を知る
7ハウス:一対一の関係
8ハウス:より深い関係における様々な体験
9ハウス:もっと大きい世界への飛び出し
10ハウス:社会のヒエラルキー
11ハウス:自分と同じ意志を持つ人々との出会い
12ハウス:リタイア後

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