小惑星を実際のチャートで使うことはあまりありませんが、ときに見てみたりすると新発見があったりします。アングルなどにあると影響を受けることもあるので、時間があるときに見てみるとおもしろいかもしれません。なお、カイロンについては惑星のページに記載をしています。

セレス(Ceres)
セレスはギリシア神話でのデーメーテルのことです。ハデスとペルセポネーの奪い合いをしたことで有名です。デーメーテルは豊穣の女神ですが、いつまでも娘のコレー(ペルセポネーの乙女時代の名前)を離そうとせず、どこへいくにも常に一緒でした。娘離れができなかったのです。セレスをチャートで読むときには、母親、女性的な実り、自分が手放したくないもの、という感じで見ていくのが良いのかなと思います。特に子離れできない母親との関係なども見ていけるのではないでしょうか。

ジュノー(Juno)
ジュノーはギリシア神話でのゼウスの妻ヘラのことです。ヘラは常にゼウスに「わたしは正妻なのよ」とガミガミ言っている感じがあります。そのことから、ジュノーは女性としての権利みたいなものを主張するような星という印象があります。

パラス(Palas)
ゼウスの頭をかち割って生まれた女戦士パラスアテナのことです。アテナは戦いにおいても「勝利」するため巧みな戦略を準備します。そしてアレスとは異なり、どうでもいい戦いはしません。彼女は正義のために戦うのです。ということから、正義感的なものと結びつきがある印象があります。

ヴェスタ(Vesta)
ギリシア神話のヘスティアーのことです。ヘスティアーはゼウスがクロノスの腹から救出したとき、出てくるのに一番遅かったとか。慎ましやかで控えめな彼女は、一生乙女でいますとの誓いを立てているそうです。ローマではかまどの女神として家の真ん中に祀られたそうですが、そういったことを加味して宗教心、その心の中の神に仕える貞節さであるようなものと関わりがあるように感じます。

ウラニア(Urania)
アポロンのムーサのひとりで、天文学を象徴する女神。ということは、astrologyとも関わっている女神です。占星家のネイタルチャート(出生時のチャート)を見るとウラニアが目立つところにいる、とかいう話もちらほらあります。星が好きなひとは一度自分のチャートでの位置を見てみるとおもしろいかもしれません。