アスペクトの理解はチャートを読む上で必須になりますが、理解をするにはじっくりとそのアスペクトと向き合うことが大切です。惑星同士の力関係や、星座の関わり方、なぜそういうふうに表現されるのかを考慮していくのも重要なキーになると思います。

例えば、山羊座の月・土星のコンジャンクションと蟹座の水星がオポジションの場合、どういうふうに表現されるのを想像するでしょうか?
この水星は抑圧された状態にあります。月と土星が結託して、冷たい監視的な目を水星に向けているのです。なので「他人事のような(山羊座)重々しい(土星)感情的な(月・蟹座)言葉(水星)」とも読めてくるわけです。
もちろんこれが正解です!という答えがあってないような世界なので、そこは自分のアートとして想像や理解を深めていくと良いと思います。

アスペクトの分類は図のようになっています。
まずは、メジャーとマイナーに分かれ、メジャーはそこからニュートラル・ハード・ソフトに分かれます。ニュートラルはその名の通り、「中立」的なものです。惑星同士がいがみ合うこともなく、同化していくイメージのコンジャンクションがこれに当たります。
同じモードでも違うエレメンツに入るオポジションとスクエアはハードと呼ばれます。折り合いをつけていかないと、衝突や鬱積したものが出やすいものですが、エネルギー源でもあるものですね。
ソフトは、同じエレメントやポラリティで起こるトラインとセクスタイルです。「わたしも同じことを考えていたの!」とか「その気持ちわかる」という状況が惑星同士で起こるので、正面衝突こそ起こりませんが、いつもと同じパターンに流れやすくあります。

ソフト・ハードで「良いアスペクト」「悪いアスペクト」を判断はできません。ソフトなものは楽、ハードなものは挑戦である、その差だと思います。
例えば、シェフの見習いだったとして、お皿洗いから入るとしますが、ソフトアスペクトはお皿洗いも普通にでき、じゃあ次はオムレツ作りだ、これも普通にでき、なんだぁこれならできるよ、もう十分、とそこで安住する感があります。ハードアスペクトは、お皿洗いで失敗しても、そこから学ぶチャンスがあり、努力をすればお皿洗いのエキスパートです。そこから、お皿洗いはできるようになったから、今度はオムレツの練習だ、失敗だ、ここで諦めるな、まだやれるぞ、できるようになった、もっと美味しくできる方法はないか、さて今度はオムライスだ!、、という感じです。

マイナーアスペクトは、ここまで主張することはありませんのでマイナーと分類され、ソフト・ハード・ニュートラルという分類はそこまでしていかないように思います。もちろん、占星学を学ぶ過程で自らが体験し、このケースはハードである、この状況ではソフトだろうと感じることがあると思うので、そのようなチャンスを学びのステップアップと見ていくと良いと思います。

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