占星学

木星と土星の社会性

こんにちは!
今年はなんだか、あっという間に一年が過ぎ去った、、、と感じる方も多いと思います。
年明け、コロナのニュースでざわざわ。
ざわざわしている間に、日本や欧米にも広がり、ロックダウンに休業・自粛要請。
夏には受け止め難い臨時ニュース、
冬はどうなるのとあれこれ言っている間に、もう師走。
12/20(前回12/25と書いてました。すみません!)の木星・土星のコンジャンクションだって、
あと二週間後に迫ってきています。

木星と土星は「社会的惑星(ソーシャルプラネット)」と呼ばれ、
「社会で何を学び(木星)築いていくか(土星)」を問う惑星です。
その中でわたしたちは「冒険をしいろいろな世界を見(木星)、ときに悩み、壁にぶち当たる(土星)。閉塞的な感覚を味わい、みすぼらしい気持ちになりながらも(土星)、未来はあるのだと信じ(木星)、努力を重ね(土星)、チャンスが転がり込む(木星)。これまで蓄積した自分自身の持つ経験とスキルに(土星)自信と信頼を持って(木星)」人生を歩んでいきます。
つまり、木星と土星両者が同じように伸びていくことは、とても重要なことなのです。

さて、クリスマスも近くなり、思い出すのは
チャールズ・ディケンズの「クリスマス・キャロル」
(星の世界に入る前には読んだこともなかったですけど笑)
スクルージという、ケチケチのおじいさんが主人公です。
ケチケチだから、みんなに嫌われています。
その「重度ケチ」スクルージが、クリスマスを前にして、不思議な体験をし
自分の人生を振り返る。。。
という内容です。
絶妙に木星と土星の関係性を表している作品だと思います。

「重度ケチ」と聞けば、「土星っぽい」と星を知っているひとは思うことでしょう。
土星の悪い面のひとつですよね。
年を重ねて頑固になり、「俺のやってることが一番正しいんじゃ」って感じです。
「俺のもんは絶対に渡さない、他人になんて優しくしてられっか」精神があるので、
器がちっさい、と表現されるひともいるでしょう。
スクルージはまさにこれの典型です。

土星は、惑星の中で唯一「ものを固める能力がある」惑星です。
土星なしでは、何事も社会的な「結果」としてついては来ません。
日々の努力も土星があってこそです。
明日起きたら突然勉強ができるようになっていて、
オックスフォード大に楽々入学して、ハッピー!なんてことは、現実起こりえません。
オックスフォード大に入りたかったら、日々の勉強&大学に入学してからの勉強に、
日々邁進して(時には誘惑を断ち切り!)いく気合が必要です。
会社の昇進試験だって、もちろん土星の力は大切。
一回でパスできなくても、落ちた経験を糧に2回目のチャレンジへ!という頑張りも土星。

でも、これが木星とのバランスをうまくつけれずにいると、
スクルージみたいになっちゃうよ、ということ。

木星は寛容の惑星で、自分の信念に沿い、広い視点と未来への観点から世界に接します。
極めてポジティブで、(自分を信じているから)自信に満ち、
その心の広さゆえにチャンスを手にすることも。
狭い世界で生きることを拒み、広い世界でのあらゆる経験を地盤として
己の哲学を作り上げていきます。
「重度ケチ」には、これが欠如している、ということなのです。

反対に木星の勢いばかりが強くて、土星が伴ってないと
傲慢な自信家とか、自分を信じて疑わない(自分のやっていることが常に正しい!と思い込む)とか、
常に希望観測ばかりをあげているような感覚にもなってきます。
土星はある意味、自分を疑うことができる惑星だから、
スクルージもチャンスを得たのかも。

12/20のグレートコンジャンクションは、水瓶座で起こります。
社会全体のカラーが「地」から「風」となる時代の幕開けです。
ハリーポッターなら、ハッフルパフからレイヴンクローへの移り変わり。
(わたしはルーナ・ラブグッドが好き!)
「地」的なスクルージから、「風」的なスクルージへの移り変わりです。
水瓶座は「平等、公平、イーヴン」というポリシーを持っています。
今、わたしたちは経験したことのない時代に突入しようとしているのだとしたら
「風」や「水瓶座」的な精神を、今一度思い出してみてはいかがでしょうか。

クリスマスはみんなが幸福に満ちたときを味わい、寛容の精神を見せる日。
そんなふうに海外ではよく言われます。
そっと手を伸ばし「お疲れ様、今年も一年がんばれたね」なんて言葉(風の象徴するもの!)が、
今年一年疲れたみんなの心に、暖かい灯を共してくれるのかもしれません。
(風のエレメントの反対は水。心のケアも重要になってきます)

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