占星学

そして風の時代へ

こんにちは!
さて、木星と土星がコンジャンクションするときがやってきました。
12/21は冬至でもあり、新しい陽の始まり的なものと、
木星土星コンジャンクションが重なるのは、なんだかとっても幻想的。
とは言え、こういうファンタジーが現在の問題を解決してくれるわけでもありません。

巷でもよく言われる「グレートコンジャンクション(木星土星のコンジャンクション)」は
20年に一度起きるわけで、そうそう珍しいことでもないのが事実。
今回のグレートコンジャンクションが騒がれるのは、

  • 冥王星ともコンジャンクションしたから。
  • エレメンツが変わるから。

この二つがポイントでしょう。

冥王星は物事の終わりと始まりを意味し、エレメンツの変化は200年に一度のことだから、というわけです。
エレメンツの変化がいつも冥王星を巻き込むわけではないですし
エレメンツの変化は、社会のカラーの変化のようなものなので
本当に一時代の変化のようなものとして、星に携わっているひとたちは読み解いているというわけですね。
地(これまでは地のエレメンツでコンジャンクションが続いていた)の時代に「adieu」(永遠のさよなら)するとき。
さて、地の時代っていったいどういうもの?風の時代って??
そんなふうに感じたひとは、歴史を紐解いてみるとおもしろいかもしれません。

前回の地の時代は

  • 十字軍、反ユダヤ主義の台頭、ノルマン人によるイングランド支配、ドイツ神聖ローマ帝国の台頭

前回の風の時代は、

  • 鎌倉幕府の成立(次の水の時代には室町幕府に代わる)、フランス王国の台頭、ルネサンスの始まり(水の時代でも続いていく)

ちなみに今回の地の時代で

  • いわゆる「イギリス」の成立、産業革命(どちらも火の時代の最後の象徴と見なすことも可)、世界大戦、核の発明などなど

ものすごくざっくりと書いてしまいたが、
終わるものもあれば終わらないものもある、ということ。
今回は冥王星も絡んでいるので、
「本当にもう要らない伝統的なもの」は姿を変えていくことが予想されるでしょう。
(とは言え、「残党」のように固持し続けるひともいると思います)
でも、それが一日で、本のページをめくるように「次」とはならないこと。
時間をかけてゆっくりと変化するものもあるということです。
わたしたちが生きている間に、目にすることはないかもしれません。
ちなみに、冥王星はすべてを消し去るわけではありません。
必要のないもの、にインパクトを与えるわけです。

そして、こうして見てみると
時代の間で生まれたものというものもあるわけです(イギリスとか産業革命ですね)。
ふたつのエレメンツの掛け合わせと見なすのもおもしろいでしょう。

今後くる風の時代とは、果たして何がテーマとなるのでしょうか。
知的さ?合理主義?思想?
わたしが思うのは、時代が進むにつれわたしたちの意識やバックグラウンドも変わってきているので
今現在の時代の側面も加味して考えることが大切になってくると思います。
地と風の違いについても考えてみることも、いいかもしれません。
利益をモノで生み出すことと、アイディアに重点を置くという違いがあります。
地は上下関係を意味しますが、風は横の関係ですね。
そして、忘れてはならないのが、風の反対にくる「水」のこと。
そうでないと軸が消え失せ、暴風となることも考えられます。

こうしている間にも、グレートコンジャンクションが起こるタイミングは「射程圏内」でじわじわと近づいています。
大変な時代の中、何をもたらしてくれるものになるのでしょうか?
夜が一番長い冬至の日、新しい陽を迎えるにあたって、
思いを深めてみるのも良いかもしれません。