占星学

アスペクトが多いということ

こんにちは!
占星学を学び出して、自分のチャートを見ているといろいろと気になってくることが多いと思います。
わたし的には、アスペクトがない惑星が気になるタイプですが、世の中にはアスペクトが多いことを気にするひともいるようです。
今日は、この「アスペクトが多い」ということについて、考えてみたいと思います。

チャートを見ると、まるで円卓のような形ですよね。
惑星たちはそこに招かれたお客のよう。いろんなところに座っています。
アスペクトは、そこでの惑星同士の会話です。余談ですが、星座はその時のドレスとでも想像してください。

牡羊座の水星と、獅子座の月であれば120度のトライン。
水星のヘルメスくんは、ロックな出で立ちで相当You rock状態です。月のアルテミスは、ゴージャス豪華絢爛な金色のドレスで目立ちまくっています。

同じ火の仲間なので、気があいますね。「なんだよっアルテミスすげえ派手じゃねー?ぎゃっはっは」「えー目立ってナンボじゃない?だってパーティだしー!」とか言って、仲良く盛り上がれます。

かたや、牡羊座の水星と天秤座の火星は180度のオポジション。きれいな正装をしたアレスは、荒々しいファッションのヘルメスくんに「キミ、ずいぶんな格好をしているねぇ。でも、キミらしいよね、独自の雰囲気を貫いて」と言うでしょう。
ヘルメスはむかっとくるでしょうね。「うるせぇモテようと思ってそんな格好してきても、お前のことなんか誰も見てねぇし!」とか言いそうです。

アスペクトが多い、ということは、こういった会話があなたのチャート上そこかしこで起こっている、ということ。
アスペクトが多い惑星というのは、いろんな惑星と会話を繰り広げていますので、忙しいと思います。もしかしたら、ひとつひとつのアスペクトに集中し切れていないこともあるかもしれません。もしかしたら、いろんなことに多感すぎて、疲れることもあるかもしれません。

ちょっとチャートの例を見てみましょう。
ヒッチコックの月は、木星とコンジャンクション。
トラインを海王星と取り、セクスタイルを水星と、金星とはスクエア、土星とはセミスクエアです。

ヒッチコックの月は木星と一心同体のような感じです。神話でもアルテミスはゼウスのお気に入りの娘ですので、一緒にいてなんの不平もないでしょう。アルテミスは何をしても怒らないお父さんと一緒なので、つい気は大きくなります。

海王星は良き理解者です。アルテミスは、海王星であるポセイドンを話をすると、あれこれといろいろ想像が膨らみ、妄想を繰り返します。「ああだったらいいな、こうだったらいいなぁ〜!」ときには現実に戻ってこれなくなっちゃいそうです。。

水星ヘルメスくんも、アルテミスの追跡者たる心持ちをサポートしてくれます。乙女座っぽく、「状況分析、証拠発見、いろいろと手段はあるんだよ」なんてマニアックな話に、アルテミスは持ち前の刑事的感覚を刺激されます。
「ヘルメスってすごいマニアックだけど、使える技をたくさん知ってる!勉強になるわ〜」

金星アフロディーテとはスクエア、彼女の「ステージに立ちたい」欲求と、アルテミスの「ひっそりしてたい(実力あるのはあたしよ!)」ニーズは合いません。「何よ、あの派手好き女!頭空っぽなんじゃないのォ」とか思えば、それにアフロディーテも薄ら気づき、「ふん、いっつも陰険!」とプンプンです。

土星クロノスとのセミクスエアは、頑張って何かを形にしよう!というアスペクト。外に出よう、高みを目指そうというクロノスに、アルテミスは「うーん、でも努力の仕方が間違ってない?もうちょっとさ、深く考えてみようよ」と言えば、クロノスは「でも、理想があるのだ!!」と頑固一辺倒。
アルテミスは、「(わからずやねぇ。。)そうね、じゃあもっと頭を使っていきましょう」と射手座クロノスの好きそうな展開に持っていくことができます。

これはほんの一例ですが、こんなことが円卓で同時に起こっていたら、アルテミスは忙しすぎませんか!?
なんとなくですが、フォーカスできそうなのはやはりメジャーな「トライン」と「スクエア」。
やっぱり、心にガツーン!とくるものに誰しも惹かれるわけです。良きも悪きも。

なので、アスペクトが多い、ということは、その惑星は多忙。しかも、集中できそうなのは限られてきそうである。ということ。
ということは、アスペクトが多い場合はマイナーだったりのアスペクトはスルーされちゃいますか?!という疑問が出そうですが、
実際、生きていてすべてのアスペクトに対処しているひとなんていないだろう、、、というのがわたしの見解です。

たとえ、たったひとつのアスペクトしかなくても、そこから発生する問題に毎回対応できているか?と問えば、誰しも「うーん、、、」と首を傾げるのではないでしょうか。
(自己肯定感たっぷりの木星や、グランドトラインがあれば、「できてるよ!」と速攻言うかもしれないですけど)

しかし、アスペクトが多いということは、自分が何かにつまづいたときに助けてくれる惑星が多いということでもあるのではないかな、と思うわけです。

ヒッチコックの例で言えば、アルテミスは海王星ポセイドンと話をすればするほど、楽しくてしょうがない。でも、その分現実感は薄れていきます。
「わたしこうしたいのよ、ああしたいのよ、ロマンティックなものに憧れちゃう、いろんな妄想しちゃう、もう現実なんて嫌だな、夢見てる方がいいなぁ〜〜!」

そこに、金星アフロディーテ。「あんたねぇ、人生っていうのは唯一のステージなんだから、こそこそ裏に回って妄想ばっかしてないで、その夢かなえてみせなさいよ!」
セミスクエアの土星クロノスは、実は金星アフロディーテとトライン。彼らはここで結託します。「そうだよ、現実にしてこそじゃない?喝采を浴びて、称賛されて、自分の理想ってものを手にしてみようよ!」

蠍座のアルテミスは、あんまり好きじゃないかもしれません。目立つの好きじゃないしぃ。
ここで乙女座のヘルメス「影の実力者はキミなんだから。僕も目立つのは好きじゃないけど、キミはカリスマなんだよ」とかうまいことを言ってくれそうですね。

アスペクトが多いということは、それだけ「自分の何かのいろんな面を知る」チャンスがあるということでもあるのかもしれません。

このことには楽しみを見出せるけど、こういうパターンだといつも怒ってしまう。違う手段を取れば、いつも困惑する、、、、など、アスペクトを見ながら考えてみると、何か新発見があるかもしれません。

余談ですが、ヒッチコックの金星は獅子座、月は木星とコンジャンクションで蠍座。自分の映画に起用する女優さんにときめいていたそうですね。
なんとなくそんなことをわからせるような金星と月でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です